高齢者でもNFTの購入ができました
後期高齢者の私が仮想通貨でNFTを実際に購入してみて感じたこと、注意すべきことなどを説明します。
私は新しいことに挑戦する場合、自分で実際に経験してみてそれらを収得することが大切だと思ってきました。
NFT購入は若い人でも決してやさしくはないでしょう。
少々のITスキルを持っていると自負していても、この複雑さは簡単には突破できないことを実感しました。
しかし今回、高齢者でも一歩ずつ着実に進めていけば必ず目的に到達できることを自身で証明できました。
投資目的で購入しても価格変動によるリスクは大で、さらにこの世界は詐欺の侵入が多く、ハッキングリスクも非常に多いことを頭に入れておくことも重要です。
実際にOpenSeaでNFTアートを数点購入し、自分のウォレットに入ったITEMを見ていると不思議と愛着が湧いてきて楽しい気持ちになります。
これがWeb3への入り口なのかと、改めて感じています。
目次
NFTを購入する方法
次に挙げた項目がNFT購入のための基本的な項目です。
- 仮想通貨取引所でイーサリアム(ETH)を買う
- 仮想通貨ウォレットを作る(MetaMask)
- 取引所からウォレットにイーサリアムを送金する
- Open sea(オープンシー)などのNFTマーケットプレイスとウォレットを連携させる
- 取引したいNFTを選んで購入する
ここでは既に仮想通貨取引所でビットコイン等の取引を経験している人を前提に話を進めていきます。
私はすでにbitFlyerで仮想通貨の取引を行っています。
取引所の解説や仮想通貨の購入法は、下記リンクを参照ください。
仮想通貨取引所でイーサリアムを買う
bitFlyerでイーサリアムを購入するには、販売所かLightningで購入します。
今後の利用を考えても、Lightningでの購入に慣れておいた方がよいでしょう。
日本円からイーサ、その他の仮想通貨を購入できます。
今回は試しに、手持ちのビットコイン(BTC)でイーサ(ETH)を購入してみました。
実際の約定価格と手数料は下記です。
この例では
- 実際の約定価格は、0.05593ETH/BTC(1ETHは0.05593BTCの意味)
- 0.1ETHを0.00593BTCで購入した
- 手数料は0.0002ETH払った
日本円とビットコイン、イーサリアムのレートを把握しておいてください。
使っていくうちに次第に慣れてくるでしょう。
仮想通貨ウォレット(MetaMask)を設定する
ウォレットとは仮想通貨を入れておく財布のようなもので、これからNFTを買う場合に必ず必要になります。
ここでは最も代表的なMetaMask(メタマスク)というウォレット使ってみます。
利用するには、ETH(イーサリアム)をウォレットに入れて、後述するOpenSeaのような各サービスに接続して使うウォレットが「メタマスク(MetaMask)」です。
MetaMaskを利用するには、PCの場合はWebブラウザの拡張機能を、スマホの場合はアプリをインストールする必要があります。
インストールと初期設定方法【ブラウザ】
ここでは、PCを使ってGoogle Chromeの拡張機能としてインストールする方法をご紹介します。
ウォレット作成方法の詳細は下記リンク先を参照ください。
MetaMaskの設定方法のポイントは下記です。
- MetaMaskをChromeにダウンロードする
- パスワードを設定する
- シードフレーズを確認する
初期設定が終了したら、次のようにMetaMaskを開きます。
『Google Chrome』をひらいて画面右上にでてくる『拡張機能』ボタンをクリック。
拡張機能リストのなかにあるMetaMaskを選択すると、いつでもMetaMaskをひらくことができます!
パスワードを入れてロック解除(ログイン)してやれば、下の図のようになります。
注意点
シードフレーズや秘密鍵は絶対に他の人に教えてはいけません!
シードフレーズを聞いてくる場合は100%詐欺なので、いかなる人であっても絶対に伝えてはいけません。
取引所からウォレットにイーサリアムを送金する
ビットフライヤーからメタマスクに送金する手順は、以下の3ステップです。
- メタマスクのアドレスを取得する
- ビットフライヤーから送金する
- メタマスクで着金の確認
MetaMaskへイーサリアムを送金する方法の詳細は下記リンクを参照ください。
bitFlyerからMetaMaskにイーサリアムを送金する方法
bitFlyerからMetaMaskへの送金が完了し、図のように着金が確認できればOKです。
NFTマーケットプレイスとウォレット(メタマスク)を連携させる
ここではNFTマーケットプレイスにOpenSeaを使います。
OpenSeaは世界最大のオンラインオープンマーケットで、メルカリやAmazonのNFT版みたいなものです。
ここでは誰でもNFT作品の生成、管理、販売・購入ができます。
OpenSeaにてNFTを売買する際には仮想通貨のETH(イーサ)が使用されますが、これを管理する「お財布」が「MetaMask(メタマスク)」です。
「OpenSeaでNFTを手に入れたい!」と思っている方は、この2つを連携させ紐づけることが必要になります。
ここでは以下の7つのステップで、OpenSeaにメタマスクを接続する方法を説明します。
- OpenSeaの公式ウェブサイトにアクセス
- アカウントアイコンをクリック
- ウォレットリストからMetaMaskを選択
- MetaMaskとの接続の手続き開始
- ユーザー名やメールアドレスの登録
- メール認証
- MetaMaskの接続完了
下記リンクに詳しい設定方法を解説してあります。
OpenSeaのアカウント登録およびMetaMaskとの接続方法
案内に従って登録を進めていきます。
すべての入力が終わったら、OpenSeaからメールが送られてくるので確認していきましょう。
OpenSeaからのメールでベリファイ認証が終われば、設定は終了です。
これでOpenSeaにアカウントをつくり、MetaMaskとの接続ができました。
NFT購入にあたってこれだけは知っておくこと
OpenSeaですぐに買えるNFTと、買えないNFTの見分け方は次の通りです。
ここでは「CryptoNinja Partners」のNFTを例に説明します。
OpenSeaですぐに買えるNFTは
「Price」の文字と「価格」が表示されているもので、
画像の上にカーソルを持っていくと「Buy now」が表示されるものだけです。
この例では、0.76ETHで今すぐに買うことができるNFTです。
文字が何も表示されていないものや、「Last sale 価格」の文字のみが表示されているものについては販売されていないため、すぐに買うことができません。
この例は、最後の販売価格が0.6ETHでしたが、現在販売されていません。
この図のように「Bid」や「Offer」の文字が表示されているものについても、オークション中やオファー中のものなので、すぐに買うことができません。
この例は、現在入札中で最低入札額が3.8WETHです。
取引したいNFTを選んで購入する
ここでは「Buy now」と表示されるNFTの買い方について解説していきます。
- OpenSeaで買いたいNFTアートの画面を開く
- NFTアートの情報を確認
- 手数料(ガス代)を払ってNFTアートを購入
- NFTアートが購入できたか確認
OpenSeaでの買い方については下記のURLに詳細を説明してあります。
これでNFT購入ができました。
後は自分の欲しいNFTを探し、さらに購入を進めて行ってください。
OpenSeaにこんなバグが?
OpenSeaをみていて、突然このような画面が出てくることがあります。
これはGoogleの日本語への自動翻訳機能を使っている時に起こる現象のようです。
これを解消するには、ブラウザの下記図の部分を押してやるか
PCのファンクションキー「F5」を押してやることで戻すことができます。
そのほかにも日本語翻訳機能で画面に乱れが生じることがありますが、そのような場合は翻訳機能を「英語」にして使用します。
NFTサギに注意
OpenSeaで「Hidden」という非表示サイトに勝手にNFTが送られてくることがあります。
「Hidden」をクリックすると画面が開きます。
これらのアイテムには絶対に触ってはいけません。
これらは、すべて偽のNFTと思ってください。
繰り返しますが、これらのアイテムには絶対に触ってはいけません。
偽のNFTをクリックするとMetaMaskの承認が発生し、クリックした際にハッキングされて仮想通貨やNFTアートが抜かれる可能性があります。
他には、TwitterやDiscord等でメンションされ、詐欺サイトへ誘導される例が多数発生しています。
ダイレクトメッセージが来た場合、100%詐欺を疑って対応しましょう。
前述したように、他人にシードフレーズや秘密鍵は絶対に教えてはいけません。
まとめ
後期高齢者がNFTの購入を実践し、経緯を整理してみました。
いくつかの難関はありましたが、一応すべて自力で解決しながら進めてきました。
ただNFTの購入はあまりにも複雑で、しかもハッキングのリスクもあり一般の人には難し過ぎます。
Web3の世界はまだまだ奥が深く、さらにどんどん変化していきます。
最近は仮想通貨を使わずに、クレジットカード決済ができるサービスも出てきました。
シニア世代の人たちも、是非自分の力にあった方法でチャレンジをして欲しいと思っています。
Web3の世界に向けて楽しんで行きましょう。