改定版 暗号資産やNFTをクリプタクトで確定申告する！

コレクションとしてNFTを購入し、更にそれらの売買により利益を得たりすることは楽しいものです。

半面、毎年確定申告の時期になると、特に暗号資産やNFTの取引を行っている人にとっては頭の痛い時期にもなります。

これは暗号資産やNFTの損益計算があまりに複雑で難しいことによります。

確定申告を楽に乗り切る方法として、損益計算ソフト、クリプタクト（Cryptact）を使い損益計算を行うことをお勧めします。

本記事は「暗号資産やNFTの確定申告にクリプタクトを使いこなす！」の改訂・最新版です。

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損益計算の手順概要

クリプタクトに登録する

CRYPTACT（クリプタクト）

この公式ページを開きアカウント登録していきます。

登録手順

「無料アカウント登録」をクリックします。

「メールアドレス」を入力し、「私はロボットではありません」にチェック、「送信する」をクリックします。

メールが届くので「メールアドレスを確認」をクリックします。

「パスワード」を設定して「アカウント登録」で登録は完了です。

登録した「メールアドレス」と「パスワード」でログインします。

算定方法は「総平均法」で「続ける」をクリックします。

以上で初期設定が完了です。

有料プランに変更

ログイン後に右上にあるプロフィール（人型）アイコンをクリックし、そこから「プラン詳細とお支払い」または「アップグレードする」をクリックします。

現在のフリープランから有料プランへ契約する場合、「アップグレードする」をクリックします。

希望のプランを選択します。

ここでは「Basic」を選択してみました。

お支払い方法を選択し、購入内容を確認後、「支払い確定する」をクリックします。

クーポンがある人はここでクーポンコードを入力します。

プランが変更されたことを確認します。

各種料金プランは下記です。

主なプランと機能比較

自分の目的・用途に合わせて各プランから選択してください。

これらのプランの他に「データ保持プラン」があります。

有料プランの契約者で翌年度は取引を行わないため有料プランへの加入は必要ないですが、すでにクリプタクトにアップロードした履歴のデータ保持のみを希望人向けのプランです。

プラン変更はいつでも行え、有料プランへの変更は即時適用となります。

プランと機能比較の詳細については下記リンクを参照ください。

料金プランの詳細

履歴データをダウンロード

暗号資産取引所の履歴データをダウンロードし、クリプタクトへアップロードします。

暗号資産取引所bitFlyerからデータを取得

暗号資産取引所bitFlyerを例として、履歴データをダウンロードする場合を説明します。

「お取引レポート」の「お取引レポートのダウンロード」をクリック。

表示画面を下にスクロールして、下記画面のすべてのお取引の「申請」をクリック。（FX／先物取引をしたことがある場合は4つとも申請する）

申請すると「申請済」に変わります。

しばらくするとメールが来るので、メール内のURLをクリック。

「ダウンロード」をクリック。

これでbitFlyerの取引履歴のダウンロードができました。

暗号資産の損益計算は過去取引も加味して計算する必要があるため、今年度以前から取引を行っている場合は過去の履歴データからすべてダウンロードしましょう。

bitFlyerからダウンロードしたファイルを、クリプタクトにアップロードする

クリプタクトの「＋」から、「ファイルをアップロード」をクリック

下記の一覧から、bitFlyerを選択しクリック

bitFlyerの取引履歴アップロードページが開きます。

「bitFlyer/すべての取引」のところに、bitFlyerからダウンロードしたファイルを選択またはドラッグアンドドロップしてください。

他にもファイルがある場合は、該当のところに選択します。

ファイル選択ができたら「アップロード」をクリック

「アップロードが完了しました。」が表示されればOKです。

ここまでの作業で取引所（bitFlyer他）での暗号資産等の取引データが、クリプタクトにアップロードされました。

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NFTの取引履歴のデータを取得しアップロードする

続いてNFTなどの取引データを取得し、それをクリプタクトへアップロードします。

そのための便利なツールとして「DeBank」という無料ツールを使います。

「DeBank」は過去のトランザクション履歴の確認や、複数のウォレットやブロックチェーンにまたがる暗号資産を一目で確認できるツールです。

下記リンクから、

「DeBank」を開いてください。

画面右上にある検索窓にNFT取引に使用した（メタマスク等）のウォレットアドレスを入力します。

検索結果に表示されたウォレットアドレスをクリック。

続いて「Transactions」をクリックします。

暗号資産とNFTの過去の取引が表示されます。

薄いグレーの表示はスキャム（詐欺）なので、無視してください。

この取引一覧をもとにNFTの購入や販売した時のデータをクリプタクトに入力していきます。

NFTを購入した時のデータ取得方法

NFTを購入した場合、下図のように上段に購入した価格、下段に購入したNFTが表示されています。

その取引の左側にある「トランザクションハッシュ」をクリック。

そうするとイーサスキャンが開いて、くわしい取引内容をみることができます。

イーサスキャンから以下の内容を読み取れます。

これらの内容をクリプタクトに入力していきます。

クリプタクトをひらいて、画面右上にある「+」マークをクリック、表示された「手動で取引を追加する」をクリック。

次の表が表示されるので、各項目の内容を確認しながら入力していきます。

＜NFT購入時の取引履歴＞

トランザクション履歴の内容から、下記を入力していきます。

すべて入力できたら「保存」をクリック。

これでNFT購入の取引履歴がクリプタクトへアップロードできました。

NFT購入取引が複数件ある場合は、同様に一件ずつ「transaction」から「イーサスキャン」を開き「手動で取引を追加する」の作業を進めて行きます。

NFTを売却した時のデータ取得方法

NFTを売却した場合、下図のように上段に売却したNFT、下段に売却で得た価格が表示されています。

売却時の価格はメモしておきます。

その取引の左側にある「トランザクションハッシュ」をクリック。

イーサスキャンが開きくわしい取引内容が表示されます。

イーサスキャンの内容から下記の項目が分かります。

クリプタクトをひらいて、画面右上にある「+」マークをクリック、表示された「手動で取引を追加する」をクリック。

次の表が表示されるので、トランザクション履歴の各項目を確認しながら入力していきます。

＜NFT売却時の取引履歴＞

すべて入力できたら「保存」をクリック。

これでNFT売却の取引履歴がクリプタクトへアップロードできました。

NFT売却取引が複数件ある場合は、同様に一件ずつ「Transaction」から「イーサスキャン」を開き「手動で取引を追加する」の作業を進めて行きます。

アップロードしたデータに不備がないか確認

クリプタクトへアップロードしたデータに不備が無いかを確認していきます。

画面右上の「ステップ」をクリック。

「確認する」をクリック。

計算結果が表示されます。

上の「計算結果を確認しましょう」で確認してください。

「一致しました」と表示されれば合っていますので、クリック。

「確認しました」をクリック。

データを変更なしで確定する場合は「帳簿設定に移動する」をクリック。

「ダウンロードする」をクリックして計算結果を取得します。

「ポートフォリオページに移動」をクリック。

画面右上に「完了しました」と出ればOKです。

これで作業は完了となります。

あとは送られてきたメール内にある「ダウンロード」ボタンをクリック

これですべての作業は終了です！

必要に応じて確定申告をすすめてください。

補足

確定申告やり方の詳細は下記リンクを参照ください。

暗号資産やNFTの確定申告のやり方

未分類取引のメッセージがあった場合の対応方法は以下リンク参照ください。

未分類取引の確認と解消方法

カスタムファイルの使い方については下記リンクを参照ください。
カスタムファイルの使い方

まとめ

青色申告を含む確定申告を始めて10年ほどになります。

暗号資産やNFT取引の損益計算は一般には難しく、確定申告の時期になると気が重くなります。

クリプタクトというツールに出会って、これを活用することで少しは計算も可能となりましたが、まだまだハードルは高いようです。

自分で勉強しながら進めてきていることが、同じような悩みをお持ちの方々に少しでもお役に立てればとの思いからこの記事を作成しました。

実際の確定申告での相談は、専門の税理士の方にご相談されることをお勧めします。