OBSを使用し、パワーポイントに自分の顔・音声を収録したプレゼン動画を作成する
無料アプリのOBS Studioを使ってプロフェッショナルなプレゼンテーション動画を作成する方法をご紹介します。
パワーポイントのスライドと一緒に自分の顔と音声を収録することで、オンライン講座やビジネスプレゼンテーションの質を大幅に向上させることができます。
目次
必要なもの
- パソコン(WindowsまたはMac)
- OBS Studio(無料ソフト)
- Microsoft PowerPoint
- Webカメラ
- マイク(内蔵または外付け)
OBS Studioをインストールする
1.OBS Studioの公式サイトOBS Studioをダウンロード にアクセスし、自分のPCのOSに合ったバージョンをダウンロードします。

2.ダウンロードしたインストーラーを実行し、画面の指示に従ってインストールを完了させます。
3.初回起動時に自動設定ウィザードが表示されるので、「配信のために最適化し、・・・・」を選択し、
ここでは「キャンセル」をクリックします。

OBSの基本設定
1.OBS Studioを起動し、「コントロール」下部の「設定」ボタンをクリックします。

2.①「出力」を選択して②~⑧の各項目を設定

②「出力モード」の 「基本」→「詳細」に変更
③「録画」タブを選択
④「録画ファイルのパス」は、録画した動画ファイルの保存先です。
ここでは「Video」フォルダの中に「OBS」というフォルダを作成しておきます。
さらに以下の設定を行います:
⑤ 録画フォーマット:MPEG-4(.mp4)
⑥ 映像エンコーダ:PCにNVIDIA製が搭載されていれば選択、
該当品が無い場合はX264
⑦エンコーダ設定では
⑧ビットレート:8000(Kbps)
他は特に触らなくて可
3. 左の⑨「映像」タブを選択し、⑩~⑪の以下の設定を行います:
⑩基本解像度:1920×1080(フルHD デスクトップ画面の解像度)
⑪出力解像度:1920×1080(録画した時の解像度)
⑫FPS値:30(激しい動きがある場合は60)

マイクのセットアップ
1.音声の設定
「設定」から⑬「音声」→「グローバル音声デバイス」の⑭「デスクトップ音声」→「既定」を選択。
⑮「マイク音声」→「自分の使用するマイク」を選択し「OK」をクリック。

この設定が終わると、音声ミキサーに「デスクトップ音声」と「マイク」のレベルメーターが表示されます。
2.音声ミキサーでマイクとスピーカーの音量レベルを確認し、必要に応じて調整します。
3.次に「デスクトップ音声」または「マイク」の3点の部分をクリック。

「オーディオの詳細プロパティ」をクリック

「トラック」の1と2にチェックを入れる。

4.「設定」から「出力」「録画」を選択し、「音声トラック」の1と2にチェックをいれて「OK」をクリック。

カメラのセットアップ
1.OBSの「ソース」ボックス内の「+」ボタンをクリックし、「映像キャプチャデバイス」を選択します。


2.任意の名前 (例:「Webカメラ」)を入力し、「OK」をクリックします。

3.「デバイス」プルダウンメニューから使用するカメラデバイス(ここでは自分のPCで使用しているLogicool のWebカメラ)を選択します。
自分の顔が映像として映されればOKを押してください。

目的により映像の大きさや配置を調整してください。
プレゼンテーション用に、左下に小さくして自分の画像を配置することでバランスをとってください。
PowerPointでプレゼンテーションを行う
ウィンドウキャプチャ(推奨)
1.PowerPointでプレゼンテーションを開き、スライドショーモードで表示します。
2.スライドショーを開くときの注意点として、下図のように「スライドショーの設定」から「出席者として閲覧する」にチェックを入れてOKとしてください。
スライドショーを実行したときに全画面ではなくウィンドウで開くので、OBSとの切り替えが楽にできます。


3.PPTのスライドショーを表示した状態で、OBSソースの「+」ボタンをクリックし、「ウィンドウキャプチャ」を選択します。
好きな名前をつけてOKを押します。


4.「ウィンドウ」ドロップダウンからPowerPointのスライドショーウィンドウを選択します。

5.「OK」をクリックして設定を完了します。
図のようにウィンドウのPPTが表示され、プレゼンテーションが可能となります。
PPTのウィンドウでスライドショーを展開しながらプレゼンを行えば、OBS上で自分の動画と音声を使ってプレゼンができます。

シーンのレイアウト設定
プロフェッショナルなPIP(ピクチャー・イン・ピクチャー)レイアウトの作成
1.OBSのプレビュー画面で、PowerPointのキャプチャソースが①メイン画面を占めるようにサイズ調整します。
2.② Webカメラの映像ソースを左下などの隅に配置し、適切なサイズに縮小します。
3.「ソース」に表示されている③「Webカメラ」が④「ウィンドウキャプチャ」より上の位置に来るようにしてください。
こうなっていないと自分の映像が表示されません。

自分の顔を丸く切り抜いて表示させる方法
1.あらかじめ以下のフィルタ用の画像を作っておきます。
800×800ピクセルの背景をクロ、中心にまるいシロ、円の大きさは2種類のPNG画像を作成しておきます。
2.OBSのソースでWebカメラを選択して⑤「フィルタ」をクリック、「エフェクトフィルタ」の⑥+をクリックし、
⑦「イメージマスク/ブレンド」を選択します。

3.「パス」の⑧「参照」でフォルダを選び、あらかじめ作っておいたフィルタ画像の⑨または⑩を選択すれば円形に切り取られた自分の映像ができます。
フィルタ画像の円の大きさの違いで自分の顔の大きさを変えることができます。


4.⑪「閉じる」を押せば、OBSプレビュー画面にPPTを背景とした画面に円形の自分の映像が出てきます。

録画開始と停止、録画ファイルの確認
1.すべての設定が完了したら、OBS画面右下の「録画開始」ボタンをクリックします。

2.PowerPointのスライドショーを操作しながら、プレゼンテーションを行います。
3.終了したら、「録画終了」ボタンをクリックします。

4.録画ファイルは自動的に設定した保存先フォルダに保存されます(デフォルトは「ビデオ」フォルダ)。
5.OBS画面のファイル→「録画を表示」を選択すると、保存先フォルダを開き録画ファイルを確認することができます。

よくあるトラブルと解決方法
音声が録音されない場合
- OBSの「ミキサー」セクションでマイクの音量メーターが動いているか確認
- Windowsの「サウンド設定」でマイクが正しく設定されているか確認
映像が遅延・カクつく場合
- OBSの「出力」設定でビットレートを下げる
- 「映像」設定でFPS値を30に下げる
- PCのリソースを消費する他のアプリケーションを終了する
PowerPointのスライド切り替えがスムーズでない場合
- スライドショーの代わりに「閲覧表示」モードを使用する
- トランジション効果を簡素化する
マルチシーン活用法
1. 「シーン」ボックスの「+」ボタンをクリックして複数のシーンを作成します(例:「スライドのみ」、「カメラ大きめ」など)。
2. 各シーンで異なるレイアウトを設定し、録画中にシーンを切り替えることでダイナミックな映像を作成できます。
編集と公開
録画したファイルは、必要に応じてAdobe PremiereやCanvaなどの動画編集ソフトで編集し、
YouTubeなどの動画共有プラットフォームに公開することができます。
まとめ
OBS StudioとPowerPointを組み合わせることで、プロフェッショナルなプレゼンテーション動画を簡単に作成することができました。
慣れるまでは少し練習が必要かもしれませんが、一度マスターすれば、高品質な教育コンテンツやビジネスプレゼンテーションを効率的に制作できるようになります。
ぜひ試してみてください!