長年使ったPCのゴミを掃除し、動作を検証する

以前のブログでPC動作の回復に向け、CPU、メモリ、ストレージの基本的な部分について、「遅くなったPCを回復させるポイントは?」の記事で解説をしました。

 

メモリやストレージもそれなりの対策を行ったにもかかわらず、スピードもそれほど回復せず、PCの挙動も時々おかしな動きがあるというような相談を受けることがあります。

購入当初は快適な動きのPCでも、長期間使いこんでくると不要ファイルやレジストリーにたまったゴミなどで必ず動作速度が低下してきます。

今回はフリーソフトのGlary Utilitiesという専用のアプリを使い、PCにたまったゴミ掃除を自分のPCで検証してみました。

 

スポンサーリンク

 

Glary Utilitiesを使ったPCのクリーンアップ

長年使いこんだPCに溜まった不要なファイルの削除、レジストリーの修復、ディスクのクリーンアップ、システムの調整等、いわゆるPCに溜まったゴミを削除しシステムを正常に修正してくれるフリーソフトGlary Utilitiesの使用方法と、検証結果について説明します。

 

検証に使用したノートPC

今回検証に用いたPCは7~8年間使い続け最近はあまり使っていない、メンテナンスもやっていなかったWindows10のLets noteです。

・製品名; LetsNote CF-LX3
・OS; Windows10 Pro 64Bit
    (購入時のWindows8.1を途中でWindows10にアップグレード)
・CPU; intel Corei7-4500U
・メモリ; 8.00GB
・ストレージ; 256GB SSD

 

Glary Utilities5のダウンロード、インストール

 

下記Glary Utilitiesのサイトからダウンロードします。

 

下記のセットアップ画面から指示に従いインストールを進めます。

 

「Join the Customer Experience Improvement Program」
「 ユーザーエクスペリエンス向上プログラムへの参加 」は PC の環境 や使用状況などを匿名で送信するものなので 気になる場合はチェックを外します。

 

下記画面でインストールは完了です。

立ち上がったホーム画面はフランス語表記になっています。
フランス語表記のGlary Utilitiesを日本語表記にします。

 

 

Menu ⇒ 「 Réglages 」(歯車マーク)をクリック

「設定」画面が表示されるので「Langue」のプルダウンから「日本語」を選択し「OK」をクリックすれば、以降すべて日本語表記になります。

 

Glary Utilitiesの使い方

Glary Utilitiesは大変多くの機能を持っています。

ここでは特に自分にとって重要なツールにフォーカスして説明します。

 

基本部分の設定

 

以下は私が使いやすいように最初に設定をした部分です。

最初のホーム画面「概要」

 

 

左側にGlary Utilitiesの機能に関する項目があります。

「 ソフトウェアのアップデートを自動的に確認 」では、アップデートが見つかった場合にブラウザが起動して 「 Filepuma 」のページが表示されます。

私は毎回の通知が煩わしいので、チェックを外しました。

 

さらに、「 メニュー 」から「 設定 」を選択し、

Glary Utilities をバックグラウンドで動作させたくない場合は PC 起動時の自動実行を停止し、「 閉じる 」ボタンで アプリケーションが終了するよう設定します。

そのためには、「一般的な設定」の「 Windows 起動時に Glary Utilities を自動実行 」「 ウインドウを閉じたらトレイに最小化する 」のチェックを外します。

 

 

スタートアップの管理

 

「 スタートアップ 」は Widnows の起動時に「 スタートアップ 」に登録されているプログラムが多いほど PC の起動に時間がかかります。

PC の起動に要した時間は「 Windows のブート時間 」に表示されます。

Windows 10 の 平均的な 起動時間は およそ 45 秒とのことですから、私の場合はだいぶ遅い起動時間といえます。

起動時間が 1 分 を超えてくる場合は スタートアップ を見直すことで ブート時間を短縮できる可能性があり、調整を行う場合は「 スタートアップの管理 」をクリックします。

 

 

スタートアップに登録されているアプリが一覧表示されます。

表示されているアプリで不要なものは無効にして時間短縮をはかります。

但し、セキュリティアプリ や オンラインストレージサービス など バックグラウンドで動作が必要なアプリもあり、プログラムの内容が分からない場合は操作しない方が無難です。

 

 

私の場合、とりあえず下記の項目を「無効」にしました。

・Canonプリンター関連3項目
・Google Drive;22.4秒
・iCloud Drive;11.6秒
・Microsoft OneDrive;23.2秒

その結果「ブート時間」は1分39秒 ⇒ 42秒に短縮しました。

但し、この測定時間は毎回バラツキがあるようです。

ワンクリックメンテナンス

 

ワンクリックメンテナンスは 主に「 不要なファイル 」の削除を行うもので、設定で フォントキャッシュ や 古いプリフェッチデータ の削除もできます。

ワンクリック メンテナンスでは、以下の処理を一括で実行することができます。
・ レジストリーのクリーンアップ
・無効なショートカットのクリーンアップ
・ディスク修復
・利用履歴の消去
・一時ファイル、キャッシュのクリーンアップ
・スタートアップの管理

(注;以前にあった「スパイウェアの除去」の項目がなくなったようです。)

使い方は、
「ワンクリックメンテナンス」をクリックします。

 

次に左側の項目を選び「問題点をスキャン」をクリックします。
ここでは全項目を選びましたが、自分の好きな項目だけを選ぶことも可能です。

 

スキャンの結果、各項目の問題点や不要なレジストリー、1.33GBの不要なファイル等が検出され、朱書きで表示されました。

問題点が発見されると、赤字で表示してくれます。問題点が検出されなかった項目は、緑字で「問題点は見つかりませんでした」と表示されます。

 

「問題点を修復」をクリックすると、発見された問題点を修復することができたことがわかります。
これでメンテナンスは完了です。

 

初心者の方は、ワンクリックメンテナンスで主要な項目の修復ができますので、この方法を知っておけば大丈夫でしょう。

 

スポンサーリンク

 

高度なツール

 

Windowsを最適化、クリーンアップするためのツールが豊富に用意されています。

「 高度なツール 」では「 ワンクリックメンテナンス 」で実行される項目が個別に実行できるほか
「 アンインストーラー 」「 デフラグ 」「 重複ファイル検索 」「 コンテキストメニューの管理 」「 ファイルの分割 / 結合 」
 などのユーティリティツール が揃っています。

「高度なツール」をクリックします。

この画面では左側に各機能の項目が並んでいます。

夫々の項目をクリックすれば詳細が右側に表示されます。

 

 

画面右の●ボタンをクリックして表示画面を変えます。

この画面では、全ツールが一覧で表示されます。

 

 

この図からもわかるように、Glary Utilitiesには40近いツールがあります。

個々の機能についてすべての説明は省きますが、特に留意すべき項目を以下に説明します。

 

 

Windowsレジストリー

 

レジストリーとは、

Windowsのソフトであり、設定情報を保管・管理する仕組みのことを指します。

レジストリーの操作でWindowsの動作に影響を与えてしまう可能性があり、場合によってはOSが起動できなくなることもあります。

修復やデフラグは十分な注意をもって行ってください。

 

修復

「修復」でレジストリースキャンが行われます。

ここでは238個の問題点が抽出されました。

 

「レジストリーを修復」をクリックし、238個の問題点が修復されました。

 

 

復元

レジストリーを復元したい場合、修復時には自動的に修復前のレジストリーがバックアップされています。

前画面の「以前の修復を元に戻す」をクリックし、復元画面で戻したい日時を選択して「復元」をクリックすれば、修復以前の状態に復元できます。

これは「システムの状況」⇒「変更の取り消し」からも、同様の復元ができます。

 

 

デフラグ

ウィザードに従って進めることで、レジストリーのデフラグを行います。

バックアップ

レジストリーのバックアップ .regファイル を作成し保存します。

 

ディスク領域

クリーンアップ

「クリーンアップ」をクリックしディスクのクリーンアップを実行します。 「クリーニングを開始」ボタンをクリックして検出した不要ファイル等をクリーンアップ(削除)できます。

 

下図は、クリーンアップされた状態です。

 

重複ファイルの削除
ドライブを選択して「スキャン」ボタンをクリックしてスキャンを行い、「チェックしたファイルを削除」をクリックしてチェックを入れたファイルを削除できます。

空フォルダーの削除
ドライブを選択して「スキャン開始」ボタンをクリックしてスキャンを行い、「チェックしたフォルダーを削除」をクリックしてチェックを入れたファイルを削除できます。

壊れたショートカットの削除
機能していない無効なショートカットを削除できます。
「クイックスキャン(スタートメニューとデスクトップのみ)」または「高度なスキャン」をクリックしてスキャンを行い、「削除」をクリックしてチェックを入れたショートカットを削除できます。

ディスクの調査
「ディスクの調査」 を起動して、どのファイルやフォルダーがどれだけの容量を使っているのかを解析できます。

 

 

まとめ

使っていくうちにPCにたまった不要ファイルやゴミ、それらを徹底的に削除・修正する方法をフリーソフトGlary Utilitiesでの実例を交えて紹介してきました。

今回実際に問題点の削除や修正を行い、確かにPCの動きが非常にスムーズになりました。

このフリーソフトは機能が多すぎて使いこなすのが大変との声も聞きますが、時々は自分のPCを診断してみるのも悪くないかなと思います。

日常的に最も簡単な方法は「ワンクリックメンテナンス」の「問題点をスキャン」を実行し、「問題点を修復」を頻繁に実行することです。

今回、すべての機能の紹介はできませんでしたが、あとはご自分で一つずつ試してみてください。

ただ、これだけ削除・修正してもまだ、PCの動きに満足できない方も居られることでしょう。

この先にやれることは、PCのOSを初期化することです。

要するにPCを自分が購入した時の状態に戻してしまう方法です。

それについてはまた別の記事で紹介していきます。

 

 

 

 

 

スポンサーリンク

長年使ったPCのゴミを掃除し、動作を検証する” に対して1件のコメントがあります。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です